ターコイズは、不透明の鉱物で、
科学的には水酸化銅アルミニウム燐酸塩で、化学式はCuAl6(PO4)4(OH)8·4H2Oです。 ターコイズは二次鉱物で、黄銅鉱(chalcopyrite、硫黄、鉄、銅からなる)
やパイライト
からなる銅の鉱床から産出されます。
ターコイズは多孔質なので、内部に無数の微小な空孔があります。硬度も比較的弱く、5.6-6しかないので、(ジェムグレードは7)ヒビが入りやすいです。他の鉱物との境目に自然にヒビが入ってる状態で発見されるものも多いようです。長く楽しむ為には乱暴に扱わず、水を避けたり、 余計な化学薬品を使わずにお手入れしてあげたりする事が大切です。
採掘される殆どのターコイズは”チョーク”と呼ばれる、脆くて装飾品として使えるほどの高度も、発色もないグレードの低いものです。実際にナチュラルな状態で 宝石として堪えうるターコイズは10%に満たないそうです。 安価なターコイズはこのチョークに色を入れて固めた"stabilized"である事が多いです。
ターコイズは古代エジプトやアステカ文明、中国やペルシア、インダス文明などでも、宝飾品として愛用されていました。中でも有名なのが、 ツタンカーメン王の墓の埋葬物の中の仮面で、 ターコイスやラピスラズリのインレイが施してあります。古代エジプトが最初にを採掘を始めたと考えられています。
現在のイランにある鉱山では紀元前2100程からターコイズの採掘が始められ、当時のペルシャ文明の神々の像には巧みなインレイが施されていました。1980年代に起こったイスラム革命で、 "トルコ石"という名前の起源となったこの国の石は西欧諸国の市場に出回る事が難しくなってしまいました。
中国でも数千年前からターコイズが採掘されていましたが、1980年代からは世界の市場の半分近くを中国で産出された石が占めています。 中国で採掘されるトルコ石は埋蔵量が豊富な事もありますが、鉱夫の人件費が安かったり、国の環境政策の帰省なども低い事から、 北米などに比べて安価で市場に出回っているそうです。
地域によってその差はありますが、ターコイズは守護石として持ち主の健康状態で色が変化したり、持ち主の代わりに割れて身を守ってくれる、 などと信じられていたようです。
アメリカインディアンの間では、ターコイズは"空の石"(skystone)と呼ばれていて、”雨が降ってきたのを喜んだ人々の流した 喜びの涙と混ざって母なる大地に染み込んで出来た”と信じられていたそうです。